
岩城考浩
株式会社岩城酒舗 / 代表取締役
”山口で働く人たちが、少しでも元気に生き生きと働けて、ストレスフリーな状態で働ける環境をどんどん作っていきたい”
株式会社岩気酒舗 代表取締役 岩城考浩氏
山口市内において、身近な生活拠点として親しまれているコンビニエンスストア「ローソン」。その10店舗以上を経営し、地域社会における重要なインフラの一翼を担っているのが、株式会社岩気酒舗 代表取締役 岩城考浩氏である。
大正3年創業の歴史とローソン事業への参入
株式会社岩気酒舗は、大正3年に創業し、酒類や食料品を幅広く取り扱う店舗として地域に根差した事業を展開してきた。その後は酒販店としての役割を担い、1992年にはローソン事業へ参入、令和7年に33周年を迎えるに至っている。
岩城氏が事業を継承した当初、同社は赤字経営に直面していた。しかしながら、先代から受け継いだ事業基盤を「今があるのは残していただいたおかげ」と捉え、積極的な改革を推進。就任からわずか4年で黒字転換を実現した。その後も継続的に売上を伸長させ、年間1店舗の新規出店を可能とするまでに成長を遂げている。
異業種からの転身と経営基盤の確立
岩城氏は、経営者となる以前は下関市の会計事務所において11年間勤務していた経歴を有する。父親の確定申告を手伝ったことを契機に会計の道に進み、「顧客の売上や利益向上に寄与すること」に喜びを見出していたという。この経験は、後の事業承継において数値管理や経営判断に大きな強みを発揮する礎となった。
人材育成と働きやすい環境づくり
現在、同社が運営するローソンでは約230名の従業員(クルー)が勤務している。特筆すべきは、子育てをしながらキャリアを積み上げ、パートから店長、さらには複数店舗を統括するストアコンサルタント(エリアマネージャー相当)へと昇進した女性人材の活躍である。短時間勤務から始まり、業務の魅力に触れることで自己の成長とキャリア形成を実現した事例は複数存在する。
岩城氏の経営理念は、「地域で働く人々が生き生きと、かつストレスの少ない環境で就業できる場を整備する」ことにある。今後も新規出店を継続し、更なる地域貢献を目指していく考えである。
地域に根差した店舗運営
岩城氏が経営するローソン各店舗では、3,500点以上の商品を取り揃え、タバコや飲料、惣菜などが売上の柱となっている。特に、店舗内で調理される「まちかど厨房」シリーズは高い支持を受けており、中でも「海鮮かきあげ丼」は地域における人気商品として定着している。
地域住民の生活に密着し、日常に寄り添いながら発展を続ける岩城氏の経営手腕は、今後も注目を集めることが予想される。
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